2003年10月5日 Serie A
Lazio−Chievo  Stadio Olimpico.

1( 0-0 )0
1-0
Mihajlovic 64’

  10/5、いよいよ念願のセリエA観戦の日。キックオフは15:00。午前中はローマ市内を観光し、13時半、ホテルを出てスタジアムへ向かう。が、ここで問題発生。Repubblica駅の自販機が釣り銭切れで切符が買えない。駅の窓口では切符は売っていないらしく(なんでやねん!!)近くのタバッキに向かうも、ここでも売っていない。しかたなく、Flaminioまで無賃乗車することにした(でも、Flaminioで切符を購入できた)。
  Flaminioからトラム(路面電車)に乗り、Mancini広場へ。周りはレプリカシャツを着込んだラツィアーレ(ラツィオサポーター)たちで溢れかえっている。そんな彼らに触発されたのか、それともただ寒かっただけなのか、嫁さんがラツィオマフラーを欲しがる。。。そこで露天を覗くと、型落ちレプリカシャツが背番号付きで3ユーロで売ってるではないか。あるのは「25」と「14」。25は「キエーザ」(いたなぁ〜、なつかしい)、14は良く分からんが「シモーネ??」。とりあえず、嫁さんは好きな数字である「14」を選んだ。ちなみに、おいらは午前中のローマ観光中に、これまた型落ちのレプリカを購入済。
←スタディオ オリンピコへ向かう
  スタジアム到着はキックオフの直前。席はバックスタンド、ホーム寄りコーナーのかなり上の方。。。
  メインスタンド側は空席が目立つものの、バックスタンド側はほぼ満席。そしてホーム側ゴール裏はというと、、、ラツィオブルー一色!!アウェイ側ゴール裏はというと、申し訳なさそうに3,40人くらいのキエーボサポーターが。。。
  試合開始前ということもあり、ラツィアーレ達の歌がすごい!発煙筒も焚かれ、これぞ欧州サッカー!という感じ。それ以上にすごいのは、時折鳴らされる爆竹。日本の爆竹のように「パンパンパン」という軽い音ではなく、「ドカーン!!!」という重い音。爆竹っていうより爆弾!?この音が鳴るたびにビクっとするかじぞ夫婦であった。
  そんなこんなでスタジアムの雰囲気に浸っているうちに、キックオフとなった。序盤は高い位置からプレスをかけるキエーボが試合を支配する。幾度か、これはというチャンスを演出するも、得点には至らない。一方のホーム、ラツィオはというと、、、球離れが悪く、キエーボのプレスに簡単にボールを奪われてしまう。

  このキエーボというチーム、じつはおいらの好きなタイプのチーム。引いて守ることはせず、前からガンガンプレスをかけてボールを奪い、すばやいパス回しで相手ゴールを陥れる。代表クラスの選手はほとんどいないものの、毎年上位に顔を出す、まさに戦術サッカーを絵に描いたような好チーム。ちなみに、おいらは引いて守ってカウンターというサッカーは嫌い。
  一方のラツィオはというと、これまで数々の名選手を輩出してきた名門チーム。ベーロン、ネドベド、ネスタなどなどビッグネームがずらり。が、今は経営難で選手を放出。ビッグネームと呼べる選手はいない状態。それでも、クラウディオ・ロペス、ミハイロビッチ、スタンコビッチ、フィオーレ、インザーギ(弟)など、好選手が揃う。そして、率いるはかつてのラツィオの英雄、ロベルト・マンチーニ!昨年は選手放出により、大幅戦力ダウンも、リーグ4位と健闘、チャンピオンズリーグ出場権を獲得した。ちなみに、ラツィオも好きです、おいら。
←ホーム側はラツィオブルー一色
いよいよキックオフ→
  前半はこのままキエーボの思惑通りの展開で進むも得点は生まれず、0-0で終了。どちらのチームも好きだとはいえ、できればラツィオに勝って欲しい(喜ぶラツィアーレを見てみたい)。
  後半開始。ラツイォはシモーネ・インザーギ(ミランのイタリア代表、フィリッポ・インザーギの実弟)を投入。この選手交代が当たったのか、マンチーニの指示があったのか、前半から一変。ラツィオ本来のすばやいパス回しが出始める。キエーボのプレスも効かなくなり、ラツィオが試合を支配し始める。
  そして、64分、ゴール正面でインザーギが倒されフリーキックを獲得。フリーキックのスペシャリスト、ミハイロビッチの左足から繰り出されたボールはキエーボの壁に当たったものの、その勢いは死なず、キエーボゴールへと吸い込まれていった。その瞬間、スタジアムは揺れた。ラツィアーレの歓喜の雄叫びがこだまする。。。ラツィオ先制!
←主審はなんとコッリーナさん!
このFKから→
ミハイロビッチの得点が生まれた  
  その後も優位に試合を進めるラツィオ。が、85分過ぎ、ラツィオに退場者が出て、一人少ない状況に。ここからキエーボの猛反撃が始まるが、なんとかこれをしのいだラツィオが1-0で逃げ切った。
←アウェイ側キエーボサポーターは数えるほど。。。
    実際、3,40人くらい??
  念願のセリエA観戦。あっという間の90分だった。なんといっても、スタジアムの雰囲気。スカパーの中継なんて、ちゃんと音拾ってるのか!?って思うくらい。歓声もブーイングも鳥肌もの。日本で一番熱狂的だといわれる浦和のサポーターだって足元には及ばない。これがサッカーの歴史、いや、カルチョとの差なんだろうな。。。

  試合後、すぐ近くの席に日本人カップルの姿を確認。んが、女性の方を見てビックリ。なんと、レアルのレプリカを着てる。しかも、「23 BECKHAM」だって。いくらベッカム好きでもさ〜、恥かしいからやめてよ。ちゅーか、ラツィオに失礼でしょ。。。
購入したレプリカ→
 嫁さんのレプリカはSIMEONE!!!  
  観戦、ローマ観光を終えホテルへ戻り、荷物を整理。そこで重大な事実が。。。嫁さんが買ったレプリカ、よーく見ると、、、「SIMEONE」の文字が。。。買ったときは急いでいたので、「シモーネ?」と読んでしまったが。。。そう、あの「シメオネ」だったのだ!フランスW杯でベッカムを挑発し退場させたシメオネ。日本でシメオネのファンだという女の子はそうそういないだろう。う〜ん、さすが、我が嫁。。。


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