2002年8月22日(木) 奥日光湯川

天候:晴れ時々曇り
気温:20度
水温:13度
  日本フライフィッシングの発祥の地といわれる日光湯川。今年は湯の湖、湯川にブルックが放流されて100周年。100年前、グラバー氏、パーレット氏により放流された彼等の子孫に出会えるのであろうか...。フライフィッシングを始めて約5年。湯の湖へは良く通ったのだが、今回初めて聖地湯川へ向かうことになった。
  釣券販売所である赤沼茶屋が開くのが朝6時過ぎ。それまでの間ってことで、いろは坂下、大谷川馬返でロッドを振ってみる。が、国道すぐ脇、容易に入渓できるためであろうか、まったくの反応なし。二度ほど魚が走る姿を確認しただけであった。
#そのため写真もなし。
  6時、大谷川をあきらめ、6時半、赤沼茶屋へ到着。釣券購入後、湯滝まで移動し、午前中は湯滝下〜小田代橋までを釣ることにした。
  遊歩道を下り、小滝下から釣り始める。ヒゲナガが飛んでいるのが見えたので、#12のエルクヘアカディスを結んだ。先日の台風13号が通過してからというものの、これまでの暑さが嘘のような陽気である。朝に至っては肌寒いくらい。この急激な冷え込みのせいか、魚たちの反応は悪くフライはむなしく流れていくのみ。ルースニングしてみたり、マラブーを引いてみたりするもまったく反応がない。そうこうしているうちに小田代橋まで来てしまった。
 ← 湯滝
湯川上流部 →
覆い被さる木にフライをいくつ取られたことか。。。
 
  小田代橋で休憩した後、来た道を戻りながら釣り上がる。このころからようやく魚が反応してくれるようになった。が、バラシの連続。ようやくキャッチしたのは7,8cmの幼魚。グッドサイズのブルックをバラシたのは痛かった。。。そして、10時をすぎたころ、散発ながらところどころでライズが始まった。水面近くを飛ぶヒゲナガを捕食しているようだ。ここですかさず#10ヒゲナガアダルトをキャスト。上流でヒゲナガを捕食する激しいライズがあり、そちらに視線を移した瞬間、フライのあった場所でバシャっとライズ!無意識に合わせフッキング、25cmのタグ(No.524)が打たれた綺麗なブルックをランディング。が、後が続かない。#10というサイズのせいか、おいらの腕のせいか、バラシたりフッキングしなかったり...。そうこうしているうちに後を釣っていたわにさんが到着、場所を譲る。
  今日、初ブルックに挑戦のわにさん。そのわにさんのフライに出たのは、ランディングしてびっくり、、、湯の湖から落ちてきたと思われるホンマス。ブルックだと思ってよろこんだわにさん。。。まぁ、こういうところがわにさんらしい。。。
(^-^;
 ← ようやく手にしたグッドサイズブルック 25cm
      タグNo。524
わにさんが釣り上げたホンマス    
湯ノ湖から落ちてきたのだろう →
それにしてもヒレがすごい    
  そのまま釣り上がり小滝。ここではわにさんが絶好調。初ブルックを含み3連発!おいらも橋の下でブルックを2つ。ここのブルックはヒレの回復した綺麗な魚体なものが多かった。
  この時点で13時を回っていたため、一旦釣りは終了。
 ← 小滝下で釣れたブルック
      綺麗な魚が多かった
  昼食を取り赤沼茶屋から再入渓した。湿原の中をゆったり流れる湯川。日本離れした風景を楽しみながらポイントを探し釣っていく。
← これぞ湯川というような下流部
倒木の周りにブルックは着いているようだ →
  歩くこと10分、よさげな倒木があるポイントを発見。上流から#12エルクヘアカディスを流し込むと、バシャっと出た。が、かすかな重みを残しブルックは去っていった...。ふと隣を見ると、わにさんフライを引っ掛たようで、ティペットを交換してる。断りを入れてわにさんが狙っていたポイントへフライを流すと、今度はフッキング。しかもスレ掛かったのかと思えるほどの強い引き。ようやくランディングしてみると28.5cm(泣き泣き尺!?)のブルック!尾ビレが欠けてなかったら尺いったかな〜...(希望的観測)。わにさん、横取りしちゃってごめんなさい。
← 本日最大、28.5cmのブルック
  同じようなポイントを見つけてはフライを流すというのを繰り返しながら釣り上がる。16時頃、雷鳴を伴い黒い雲が。。。青木橋まで行こうと思っていたのだが、これを断念、来た道を戻りながら釣り下がることにした。
  が、先ほどの大きなブルックを釣って以来、バラシ病が再発。かけてもバラシの連発。釣れるのはアブラハヤのみ(T-T)。結局、最初のポイントに戻ってきてしまった。先ほど取り損なったやつを狙ってフライを流すと、今度はフッキング。20cmほどのブルックだった。意外に小さな魚でちょっとがっかり。その後は、ライズはあるもののフライへの反応はなく、18時になった所で納竿とした。
← 戦場ヶ原
日光男体山 →
  憧れだった日光湯川。期待通りでした。まぁ、釣れた魚の数自体は少ないけど、あの景色の中でロッドを降れるだけでも幸せを感じちゃう。
  この時期、ハイシーズンは過ぎたとはいえ、ハイカーがいっぱい。すれ違うたびに「こんにちわ〜」攻撃や「釣れますか〜?」攻撃を喰らいました。(^-^;
で、ギャラリーの前で釣ろうものなら歓声を浴びてしまい、うれしいやら恥ずかしいやらで...でも、リリースすると、「逃がしちゃうんだ〜?」と疑問の声。まだまだC&Rって浸透していないんだな・・・てことを実感しちゃいました。「持って帰っちゃうと魚がいなくなっちゃうでしょ?」と答えておきましたが、一般の人にもC&Rを理解してもらえたらと思います。

  今年はもう無理かもしれないけど、また(来年かな〜)来たいな〜。それにしても、すんげー歩いた。。。
  #7,8Kmは歩いてそうだ。。。
ロッド:F.A.I..S LB Iwai’s 3 Tune
リール:Orvis CFOV
ライン:ウルトラ3 ヤマメライン DT3
リーダ-:VARIVAS AIRS TAPERED LEADER 6X 12ft

ティペット:ナイロン 6X、7X
フライ:エルクヘアカディス #12、#14、#16
         ヒゲナガアダルト  #10
釣果:ブルック 6匹
        アブラハヤ 2匹
        その他バラシ7,8匹…(T-T)


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