ヤマトイワナが棲む谿へ･･･。 　何年か前、denさんからヤマトイワナの谿の話を聞いた。今では希少となってしまった純潔のヤマト、そしてその美しさに憧れた。去年、denさんからお誘いを受けるも天候不順で断念。ようやく今回実現した。
	中央道をひた走り車止めのゲートには6時前に到着。そそくさと準備をし、テン場に向け出発。重たいザックを背負って歩くのは去年の夏以来。適当にパッキングしたせいか、やたらと左側に傾くザックと格闘しつつ（汗）、一時間ちょっと。ようやく目的のテン場に到着。 　寝床を設営し、一服。やっぱり沢の水で淹れたコーヒーはうまいですなぁ。 　最初は仮眠してから釣りへ行こうなどと話していたのに、そんな話はすっかり吹っ飛んだ。テン場からさらに30分ほど歩いたところから釣り開始。いよいよ憧れのヤマトイワナを釣るのだ。
denさんの曰くいつもより水量は多いとのこと。少しばかり不安を抱きつつロッドを振ると幸運はすぐにやってきた。少しばかりグリーン？ブルー？がかったグレーの魚体、側線に沿った朱点。白点は一つもない、純潔のヤマトイワナだ。 　この魚に会いに来たんだ。駆けつけてきたdenさんに祝福の言葉を頂く。なんかもう満足だなぁ。
その後は二人で交互に釣り上がる。少し時期が早かったようで、ちょっと渋いとのこと。確かにゲーターだと長く水に浸かってられない（笑）。それでもポツポツと純潔のヤマトが顔を見せてくれる。 　denさんがいいサイズのヤマトをばらし、天を仰ぐ。おいらはいいサイズはすっぽ抜け、チビヤマトをばらす。。それはそれで悔しいんだけど、なぜか笑いがこぼれる。。 　谿を冷たい風が通り抜け、やがて大きな雪谿が現れた。6月なのにまだこんなに残ってるんだねぇ。どおりで水が冷たいはずだ。 　結局16時過ぎまで釣りをして納竿。最後の最後で9寸弱のヤマトを釣ることができた。
テン場帰還は17時半。薪を集め、火をおこし、夕食の準備を始める。普段家ではあんまり食べることの出来ないキノコ（嫁がキノコ嫌い）をたっぷり入れた鍋。準備が整ったところでビールで乾杯。この一杯が堪りませんなぁ。適当に作った割に鍋もうまかった。思いつきで作った玉ねぎのホイル焼き（アルミホイルに玉ねぎを包んで焚き火に突っ込むだけ）もうまかったなぁ。これはなかなか使えそうだ。
			今シーズン初の野営。 　焚き火を囲んでまーったり。日常を忘れられるこの時間が本当に幸せなんだなぁ。 　さすがにほとんど寝てない二人組。21時過ぎにはシュラフに潜り込むこととなった。。。
翌朝は6時起床。雲行きが怪しいので早めに撤収準備。が朝食を終えると陽が射してきた。ということで時間限定でテン場の近くをちょこっと釣り。
この区間は魚が少ないのかかなり渋い。でも、さすがはdenさん、しっかり9寸ヤマトをキャッチ。おいらは魚の顔を見ることは出来ずタイムアップ。でも、いいのだ。もう満足なのだ。
幾分軽くなったザックを背負い車止めへ。そのころには日差しも強さを増し、暑いくらいだった。もうすこし季節が過ぎたころ、またここへ来たい。純潔ヤマトとの再開を誓い、家路を急ぐ我々でしたとさ。
憧れのヤマトイワナ。念願がようやく叶いました。普段見慣れたニッコウイワナとは全く違うその姿に感動。いつまでもこの谿がヤマトの楽園であることを願わずにいられない。またいつか再訪したいなぁ。 　案内をしてくれたdenさん、本当にありがとうございました＆お疲れ様でした！また行きましょうね。