2008年6月26日(木) 〜29日(日) イワナの楽園

 今年も楽園遠征の季節がやってきた!今回はどしゃぶり隊(別名「どしゃぶりマンとその被害者の会」:エッグ兄さん@どしゃぶりマン隊長、ミキさん@被害者の会No.1、かじぞー@被害者の会No.2)+ミキさんの友人Iさんを加えた4名での遠征となった。
 さらに同日程でBOSSさん、K海さんが森と水の完全遡行ツアーで参戦。果たしてどうなることやら。。去年のリベンジとなるのか?


6月26日(木) 曇り
 夜中1時にかじぞー家に集合、挨拶を済ませ、外環、関越をひた走る。
 BOSSさんたちは脱谿点へ車をデポしてからの出発になるはず。とっとと楽園に突入しイワナを釣りつくし、腹を空かせた彼らに塩焼き1匹1000円で売り付けてやるのだ!(喜)
 今回初対面のIさんは落ち着きのある大人の男性という感じだ。車中ではIさんのニュージーランド釣行、東北釣行の話、エッグ兄さんの卍ツアーの話、ミキさん、Iさんの音楽の話で盛り上がる。
 あっという間の4時間で車止めに到着。が、そこにはすでにガイド氏の車が!やられた、出し抜かれた〜!!(怒)
 怒りに打ち震えながらそそくさと準備し5時半出発。地獄の急登でエッグ兄さんが両足を攣りいきなり戦意喪失。「おれはもうだめだ、最悪、非難小屋で待ってるよ」だって。。いきなり何言い出してんのよ、この人は。
 ヨボヨボのおじいちゃんと化したエッグ兄さんを引きずり8時半に非難小屋に到着。

 沢装備に着替え、グズるエッグ兄さんをみんなで説き伏せいよいよ入谿。何度かの徒渉を繰り返し、楽園の入口へ到着。一年ぶりだ。水はそれほど多くはないが、なんとなく重い感じがする。昨年沈したヘツリも慎重にクリアし、大高巻に到着。
ピンソールを装着していると、、、またまたハプニング発生!!詳細はこちらで紹介されるでしょう。
 そんなこんなでなんとか大高巻も無事突破、いつもの休憩広場に到着だ。
 昼飯を食いつつ、大岩の上から渕を除くと良い型のイワナがウヨウヨ。
 これを見たIさんの釣りキチ魂に火が着いた。早速ロッド準備し、フライを投入!一番デカイやつ(尺クラス)はバラシすも次にデカイやつ(9寸5分)をキャッチ。

  腹も膨れたところで遡行を再開。しばらくすると去年のテン場が見えてきた。あのときの怒涛の撤収劇がまぶたに浮かぶ。よく帰れたなぁ。

 大きな滝を越えたところで、ようやく釣り開始。テンカラデビューしたばかりのミキさん、キャスティングが美しいIさんが谿を闊歩していく。ここまでバテたと言っていたIさん、ロッドを握った途端、元気に復活!!
 エッグ兄さんは疲労のピークか、釣りをせずにテン場へ急ぐとのこと。
←30cmジャスト
 尺には3mm足りなかった。。。


ここのイワナは朱点が特徴的→
 やはりここは楽園。エッグ兄さんが歩いたばかりだというのにポンポンとイワナが出てくれる。今回初楽園のIさんは「前に進めねー!」とうれしそうだ。テンカラ2度目?のミキさんも順調に数を延ばしている。2度目とは思えないほどラインもコントロールしてるし。この人の釣りセンスは相変わらずすごい。
 まじめにやってるとテン場に辿り着けなくなるので、急ぎ足で釣り上がる。テン場予定地からは焚き火の煙が見える。急いで行ってみると、、、知らない人が居た(汗)。実はこの方がBOSSさんたちのツアーのガイド氏。まさかテン場まで掠め取られるとは。。。(悔)
 ミキさん、エッグ兄さんはすぐ上のテン場に向かったとのこと。ここからは目と鼻の先、すぐにテン場へ到着。いや〜、今日は良く歩いた。。。
食料調達中のK海さん
もちろんみんなで石を投げて妨害(喜)
 農ポリタープを設営し、晩飯の準備を開始。今回の遠征では鍋奉行に任命されたかじぞー。責任重大なのだ。この日のメニューは鳥キノコ鍋!
 準備をしていると、上流へ釣りに行っていたBOSSさん、K海さんが下りてきた。こちらが持ってきた食材を見て「いいな〜」だって。彼らは現地調達型ツアーなので米と味噌くらいしか持ち込んでいないらしい。

ようやく鍋も完成、焚き火に薪をくべようとしたら、、、せっかく作った鍋を倒してしまった。。。こぼれた材料を慌てて拾って作り直すもキノコの出汁はほとんど出ず。出汁の素で誤魔化すもこれでは鍋奉行失格ですな。。。
 気を取り直して冷えたビールで乾杯。1年ぶりのイワナの刺身がうまい!明日の予定等を話していると、対岸にK海さんがロッドを持って現れた。食材が足りないんだって!缶詰1個1000円で売りつけようか悩む。

 この日はほとんど寝ていないこともあって、8時にはシュラフに潜り込み即寝。。



6月27日(金) 晴れ時々曇り
←どしゃぶりマンと青空
 奇跡のコラボレーション


朝起きたらすでに釣ってたミキさん→
 テントから這い出るといい天気。遠征前の予報では木曜:雨、金曜:曇り時々雨、土曜:曇り時々晴れ、日曜:曇り時々雨だったはず。これまでほとんど降っていないどころか晴れ間まで。。今年はいい遠征になりそうだ。

 朝食は昨夜の鍋の残りでキノコ雑炊。食後のコーヒーを味わっていると、またまた対岸にロッドを持ったBOSSさん、K海さんが。。からかいに行ったミキさん、彼らの悲惨な食糧事情を哀れに思ったか、ルアーでイワナを釣り上げプレゼント。
 しばしまったりとした後、準備を整え釣り開始。Iさん、ミキさんコンビは本流へ、エッグ兄さん、かじぞーコンビは支流へ入ることにする。
 支流に入ってすぐ、本流との合流点の一つ上の落ち込みでいきなり9寸5分をキャッチ。期待が膨らむ。こちらもイワナはいっぱい。が、本流より若干型が小さいか。アベレージは7寸といったところ。それでもたまに8寸越えが出てくれる。そのままF1まで釣り上がったところで一旦納竿。本流組を追いかける。
 昼前に合流しないと飯が食えなくなるので遡行に専念。45分くらい遡行したところでようやく二人と合流。さらに登るとウォータースライダーのような滑滝に到着。ここで完全遡行ツアーの3人を発見。これからこの滝を越えるところのようだ。
 さっそくみんな見学。だれか落っこちないかなぁ〜。と、空身のミキさんが滝を登り始めて、、、なんなく登っちゃった。でも、どうやって降りて来るんだ?続いてガイド氏が登りザイルを降ろす。そのザイルを元にK海さん、BOSSさんが登る。が、K海さんは途中でルートを誤り宙吊りに!ミキさんはガイド氏のザイルを元に無事下降。お互いの健闘とネタを期待しつつ、ここで3人とはお別れ。

 滝つぼでイワナと遊んだ後、テン場へ帰還。しばらく休憩した後、釣りを再開。
あれだけ歩いた後でもポンポンと出てくるんだなぁ。こんなところは日本でもここだけなんじゃない?
釣りをしていた各々が戻ってきた。誰もが満足の表情。

 この日の夕食はどしゃぶり隊思い出のポトフ、イワナのヅケ丼、イワナの骨せんべい、タマネギホイル焼き、イワナの塩焼きと超豪華!
山の恵みに感謝感謝なのだ。



6月28日(土) 晴れ
ミキさんの力作、イワナ押し寿司→
 今日も良い天気。どしゃぶり隊は解散か!?
 朝食は前夜ミキさんが仕込んだイワナの押し寿司!これはうまかったなぁ〜。

 この日は非難小屋まで下る予定。釣りを出来るのは午前のみ。それぞれ準備を整え川へと散っていく。が、前夜、ほとんど眠れなかったエッグ兄さん、またも戦意喪失。テン場で昼寝だそうな。
 ミキさんは本流上流へ、Iさんは支流へ、かじぞーは本流を一旦下って釣り上がる。歩いてきたばかりだというのに全くそれを感じさせない。次にこの奇麗なイワナに会えるのいつになるのか、少しばかり寂しさを感じる。楽しい時間はあっという間に過ぎてしまう。昼も近づいたのでテン場へ帰還し、撤収準備。昼飯のうどんを食べた後に下山開始。
 途中、尺実績ポイントでIさんが竿を出す。へたり気味のエッグ兄さんとかじぞーは先に下る。
 いつもの休憩広場でミキさんとIさんが追いついてきた。行きにバラした尺サイズに未練いっぱいのIさん、岩の上に登りまたも尺サイズを発見。釣りキチ魂に再び火が着き、挑むも3度出たが3度ともスカ!来年への宿題が出来ちゃいましたね!(喜)


釣り人を弄ぶイワナ
←弄ばれる人たち(喜)
 大高巻もピンソール装着で無事突破、楽園出口でみんなで記念撮影。

 非難小屋には先客がいたため、近くの河原で野営することに。
 この日の夕食はイワナのつみれ汁とイワナのなめろう。どちらもイワナのうまみが出ていて最高。食事が終わるころ、空からポツポツと雨が落ちてきた。別れの涙雨か。



6月29日(日) 雨
 昨夜からの雨は降り続け一向に止む気配がない。
 意を決して撤収、非難小屋へ急ぐ。非難小屋でイワナヅケ茶漬けを味わい下山開始。が、またここでハプニング発生。その詳細はこちらで。

 沢はすっかりカフェオレ状態。前日にここまで下りてきていなかったらと思うとぞっとする。
 BOSSさん、K海さんたちは今日は鬼の藪こぎのはず。大変だろうなぁ〜。
 雨は結構強く降っているが、歩き始めると不思議と気にならない。途中、数回の休憩をしたものの、車止めまで2時間ちょっとで到着。
 温泉で汗を流し、お土産を物色しつつ、家路を急ぐ。
 東京に近づくにつれ、人の多さ、無機質な構造物の多さを改めて実感してしまう。
 でも、残念ながらこれが僕らが生活する世界なんだな。だからこそ癒しを求めて楽園を目指すのかもしれない。
 早くも来年の楽園遠征が楽しみになった。。




 歩いて、釣って、飲んで、食べて、、、そして大いに笑った4日間。どしゃぶり隊の遠征とは思えないほど天候に恵まれ(最終日は雨だったけど)あっという間でした。去年のリベンジは出来たかな?
 ミキさん、エッグ兄さん、釣りキチIさん(おそらく、天気が良かったのはIさんのおかげ)、4日間、お疲れ様でした&ありがとうございました。また行きましょうねぇ〜!

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