2009年5月2日(土) 栃木の谿
 「ほんと意味分かんないよねぇ。」たまご師匠が嘆く。釣り師なのに釣りもせず、野山で雑草を探して駆け回るこの人たちのことである。
 師匠をなだめつつ、5月のすがすがしい空気を感じつつ、通いなれた林道を歩く。師匠と一緒なのに雲ひとつない快晴。これを奇跡と呼ばずなんと呼べばいいのだろうか。

 去年のGW、師匠をこの谿に案内しようとしたものの、出発一時間前に師匠がまさかの腹痛ダウン。その師匠の怨念がとある方面に大きな災いをもたらしたりしたのだが(汗)、今年は無事出撃することができた。
 フライからルアーを経て餌釣りに転向しちゃった人の話、ギプスされているにもかかわらず岩にしがみつく人の話、解禁日に装備一式を失ってしまった人の話、でっかい野鯉もどきを釣っちゃって改名されちゃった人の話などなど、相変わらず訳の分からない人たちのネタで盛り上がりつつ、快調に林道を進む。
 ふと横を見ると、なんとタラの芽が出ているではないか。が、釣りが目的である我々はこんなことには動じない。
 「二番芽みたいだし、採っても天ぷらなんか出来る装備もウデもないしねぇ、今日のところは見逃してやろう。君はほんと運が良いよ、ヤツラだったら間違いなく食われてるよ。」と恩着せがましく見逃すこととする。
 その後も結構生えてるタラの木。。。
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 えーと、ごめんなさい。いい一番芽があったので採っちゃいました。。。でも、この林道、こんなにタラの木が生えてたんだねぇ。普段一人で歩いてる時にはまったく気づかなかったなぁ。

 勢いで採ってしまったタラの芽をどうやって食うか悩みつつ、釣り開始。師匠と交互に釣り上がるもなかなか反応がない。さすがにGW、人が入ってるんでしょうねぇ。
 あまりの釣れなさに食えそうな雑草を探す我々。が、当然、山菜の知識なんかない。出来れば師匠に実験台になって頂きたかったのだが、ここで動けなくなっても困るので次回に持ち越し。確実に大丈夫であろうコゴミを師匠がむしってました。
 なぜか諭吉さんを乾かす師匠を眺めつつ、雑草観察の合間の釣りを楽しむ。結局、二つ目の滝まで7寸1匹と5寸2匹が釣れただけでしたが、それなりに楽しめましたな。

 本当は二つ目の滝の上に行きたかったんだけど、師匠が怖気づいたので、断念。滝の横で昼食を摂ることにした。
 で、タラの芽とコゴミ。。。普通に茹でてカップ麺にぶちこんじゃいました〜。これはこれでうまかったですよん。
 これからは最低でも塩としょうゆくらいは持ち歩くべきだと師匠と意見が一致。ゴマ和え用のチューブとか良さげじゃない?
 昼食後、ヤマメの沢に向かうため沢を降り、林道を下る。その途中、思いがけずウドを発見し小躍りする我々でした。

 ヤマメの沢でもちょこっと釣りもしたんだけど、特に面白いこともなかったので省略!魚は浮いてたけど、釣れませんでしたー。
 ということで、師匠のご案内も無事終了。魚はたいして釣れなかったけど、予想外の収穫もあって、そこそこ楽しんでもらえた模様。
 少しだけ野山を駆け回る人たちの気持ちが分かった一日でした。さーて、山菜図鑑買わなきゃ。

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