2009年9月11日(金)〜12日(土) ドキドキはじめての一人野営

 決死の覚悟(大げさ)で単独野営釣行を決心した僕にいろんなアドバイスをくれる心強い仲間たち。
  ・カッパ忘れんなよ
  ・お化けが出るぞ
  ・焚き火が消えた時・・・
  ・襲われたときは下流に逃げろ
  ・白い人影が・・・
 って、ほとんど脅しじゃん!仕舞いには稲川淳二風怪談まで出てくる始末。そんなことしてないでちゃんと仕事しなさい!

 そんな脅しにも負けず、一人林道を歩く。前夜はみんなの脅しが効いたのか一睡も出来ませんでした(汗)。

 秋の高い空を眺め、釣りシーズンが終わりを迎えていることを実感する。釣り師としてのさみしさを感じつつも、透明な秋の空気感っていうのが意外と好きなんだなぁ。

 林道を歩くこと1時間。テン場は入谿点すぐのところに取ることにした。当初は入谿点から沢をさらに2時間ほど遡行したところを予定してたんだけど、、、初めての単独野営だし、、、翌日雨予報だし、、、ということであっさり楽チンな場所に変更〜。
 っていうか、雨予報は絶対あのお方の嫌がらせだと思うけどね。
 沢は思いっきり渇水。何度かここに来たことあるけど、一番ひどいかも。が、いきなり6寸が顔を出してくれた。意外といいのかも?と思いきや、その後は5寸以下がポツポツ。走る魚の姿もほとんど見かけない。。。う〜ん、渋いなぁ。。
 渡渉を繰り返し、いくつかの大岩を越え、、、これまで来たことのない区間に差し掛かると魚の反応も増えてきた。岩の下、流れの横の鏡に毛鉤を打ち込むとようやく8寸が出てきてくれた。
 これから後はプチ炸裂状態。といっても大半は7寸以下だけど。
 流れがぶつかるところにおいてやって毛鉤がポシュっと消える。小さな出方の割りに引きが強い。スレかと思ったら、、、あら、結構いいサイズじゃないの〜。30cmジャスト。体をまっすぐにしても、ヒレを引っ張っても、30cm。あと3mm足りない。正真正銘の泣き尺ですな。。くぅ〜。
 その後も魚は出るものの7寸止まり。目標としていた沢にたどり着いたので、釣りを終了、テン場まで戻ることに。
 が、ここからが大変。2シーズン履き続けた沢靴、今年始めにフェルトを交換してはいたものの、すでにペラペラ。もう滑るのなんのって。油断をするとすぐにツルッ。左腰と左腕を強打(5分くらい悶絶)したり、あやうく竿を折りそうになったり(畳んでなかったら間違いなく折れてた)ボロボロになりながら1時間半後なんとかテン場に帰還。無事に帰れてよかったぁ。
 最初の予定通り上にテン場取ってたら、大変だったでしょうね。結果的にこっちにしといて正解だったかなぁ。
 というわけで、たった一人、焚き火を熾し、夕食の準備に取り掛かる。今回は一人なのでかなりシンプル。白米とインスタントの味噌汁、イワナの刺身と缶詰。缶詰っていうと、、何年か前のどしゃぶり隊の遠征を思い出しますなぁ。でも、久々に食べてみると意外と旨いんだよねぇ。

 焚き火を眺めつつ、いろいろなこと考える。娘のこと、もうすぐ産まれてくる子供のこと、、、釣りのこと、仕事のこと、将来のこと、、、焚き火に自分を映すように語り掛ける。答えは返ってこなかったけどすべてを受け止めてくれた感じがした。
 仲間と焚き火を囲んで語り合うのもいいけど、たまには一人きりで自分と向き合うのもいいかもしれない。

 焚き火に夢中になっていたせいか、それとも酔っぱらっていたせいか、、、不思議とさみしさも怖さも感じなかったなぁ。

 翌朝、、予報どおりの曇り空。いつ降りだしてもおかしくない感じ。朝食を取って撤収、車止めに向かって歩き始めたところでポツポツとやってきた。
 師匠、あと一時間我慢できなかったですかねぇ〜。茨城の方に向かって問いかける。その問いかけに気を悪くしたのか雨脚は強まるばかり(汗)。
 約一時間後、無事に車止めに到着。雨脚の弱まった隙に帰り道にある沢で5寸ヤマメを数匹虐めて帰ってきましたとさ。
 おしまい。今シーズンはこれで納竿かなぁ。。。まだわかんないけど。

 ちなみに、夜中おしっこで外に出るときはちょっと怖かったっす。。。

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