2010年6月17日(木) 〜20日(日) イワナの楽園(後編)

 天候を考え、一日早く撤退を決めたどしゃぶり隊。果たして無事にP兄宅に辿り着き、「日本−オランダ」を観戦できるのか。後編の始まり始まり〜♪


6月19日(土) 
 朝5時、師匠の「朝だぞー」の声で起きる。一晩中雨は振っていたようだが、水量は若干増えたくらいか。これなら帰れそうだ。P兄も起こして朝食という頃から、雨脚が強まってきた(汗)。見る見るうちに水位が上がり、おまけににごりも。。。撤収準備を終えた頃には約20cmの増水。。
 まぁ、なんとかなるかと出発するも、Oゼン上の瀬を渡渉するのにもスクラムを組まないといけないような状態(大汗)。なんとかOゼン上まで出てみると、、、こんなんでした(滝汗)。
 茫然自失とする師匠とボク。このとき朝6時半。P兄だけは「巻けねーかな?」と空身で斜面を登って行ってしまった(汗)。約30分後、Oゼンの下で手を振るP兄。この人ってば、意外と無茶する人だったんだね(汗)。更に30分後、戻ってきたP兄と3人、渦巻く濁流を眺めることさらに2時間半(計3時間半)。
 10時近くなったところでいくらか水が引いてきたので、下降を開始。途中、師匠がドボンしたものの(トラロープにつかまり事なきを得る)、なんとか突破。

 んが、しかし、今度はT沢下の渡渉が出来ない。。
 スクラム組む?泳ぐ?上流の瀬を強行突破?・・・結局、上流側のいくらかゆるいが重そうな流れをなんとか突破、T沢のテン場経由で下降。結局ここでも1時間。。。
 その後は渡渉の度に気を使いつつも順調に進む。こりゃ、予定通り今日のテン場(P兄宅)にも着けそうだな?と安心していたところ、、、一番の難関が。
 小高巻き手前の渡渉。。。どう見ても無理。このとき13時半。
  
スクラムで突破?⇒無理っしょ、というか3人揃って流されるって!
  
対岸を上流からへつって突破?⇒スタンスもホールドもないよ!
  
高巻く?⇒200m以上も追い上げられて下降点もわかんないよ!
  
下流の大岩からジャンプして中州に?⇒ザック背負って3m以上も飛べないって!
  
泳ぐ?⇒ザイルないし、スリングじゃ長さ足んないよ!
 いろんな案が出るも、どれもダメ。。
 たった4mの渡渉が出来ないこのもどかしさ。いつまで経っても水も引かないので17時の時点でビバークを決定。。。(泣)

質素にキンピラご飯
 果たして我々は無事に帰れるのか?不安の中シュラフに潜り込む。。。
 ちなみにオランダ戦はラジオで聞きました。ほとんど記憶を失ってましたけど。。



6月20日(日) 
 先に起きた師匠が流れを見つめている。こっちに気づいた師匠が大きな○印。よかったぁ、帰れる〜。。(涙)
 P兄を起こし、朝食も取らずに撤収。
 水は未だ多いのでスリングを繋げて短めのザイル代わりに突破。小高巻き、大高巻きを越え非難小屋に7時過ぎに到着。ここで朝食を取り、林道を車止めへ。
 あの大雨が嘘のように晴れ渡った空、はっきり言って暑い。。
 思えば、2年前は3日目、非難小屋まで下降したところで大雨にあった。今回は2日目に雨。一日違うだけでこんなにも大きく変わってしまうだなぁ。改めて山の怖さを知った気がする。
 帰ってきたど〜!



 で、ボク等が山の中でさまよっていたその頃、下界の仲間たちってば。。。当BBSの様子はこちら。。。

 PS
 このビバークに懲りたのか、最終目標を「U川で高巻かず流れて下る」とするラッコ隊(隊長:師匠)が結成される模様。
 隊員募集中だってさ。ボクは入りませーん。
 というか、BOZEMANの店主に弟子入りすれば良いだけじゃないの?

 いろいろ大変だったけど、無事に帰ってこれて良かった!
 2010年楽園ツアーこれにて終了!

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